【初心者卒業】TypeScriptのError型を完全マスター！種類・使い方・スタックトレースまで徹底解説

【初心者卒業】TypeScriptのError型を完全マスター！種類・使い方・スタックトレースまで徹底解説

「TypeScriptでエラー処理ってどうやるの？」「Error型ってよく見るけど、正直よくわからない…」

そんな悩みを持つ方のために、この記事では TypeScriptのError型の基礎から応用まで をやさしく・深く解説します。

Error型って何？

JavaScript（およびTypeScript）における Error は、実行時に問題が発生したことを示すオブジェクトです。

構文エラー（SyntaxError）や型エラー（TypeError）など、あらゆる例外を表現できます。

try {
  throw new Error("何かがおかしい！");
} catch (e) {
  console.error(e.message); // => 何かがおかしい！
}
  

よく使うError型の種類

• Error：基本のエラー型
• TypeError：型が期待と異なるとき
• RangeError：範囲外の値を扱ったとき
• SyntaxError：構文が不正なとき（evalなど）
• ReferenceError：未定義の変数を参照したとき
• URIError：不正なURI操作があったとき
• AggregateError：複数のエラーをまとめて表現（Promise.anyなど）

Errorのプロパティ

TypeScriptでErrorを使うと、以下のようなプロパティが使えます：

• name：エラーの名前（例：”TypeError”）
• message：エラーの説明
• stack：スタックトレース（関数の呼び出し履歴）

const err = new TypeError("これは型のエラーです");
console.log(err.name);    // => "TypeError"
console.log(err.message); // => "これは型のエラーです"
console.log(err.stack);   // => 呼び出しスタック
  

スタックトレースとは？

スタックトレースとは、プログラムがどのように実行されて今のエラーに至ったかを示す関数の呼び出し履歴です。

デバッグにおいて非常に重要な情報です。

カスタムErrorの作り方

独自のエラークラスを定義すれば、より明確で読みやすいエラー処理が可能です。

class ValidationError extends Error {
  constructor(message: string) {
    super(message);
    this.name = "ValidationError";
  }
}

throw new ValidationError("この入力は無効です！");
  

try-catchと型ガード

catch句で型安全に扱うには型ガードを使うのがおすすめです。

try {
  // 何か処理
} catch (e: unknown) {
  if (e instanceof Error) {
    console.error(e.message);
  } else {
    console.error("未知のエラー:", e);
  }
}
  

まとめ

• ErrorはTypeScriptのエラー処理の基盤
• 使い分けることでエラーが明確になり保守性がアップ
• スタックトレースはデバッグの大事なヒント
• 独自エラーを定義して明確な責任分離が可能

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